対談”平野啓一郎×ロバート キャンベル」(『文學界』7月号) [掲載記事・取材など]
対談”平野啓一郎×ロバート キャンベル(『文學界』7月号)
先日コメントにも書き込んで頂きましたが、2月24日のドナルド・キーンの命日に紀伊國屋ホールで開催された「黄犬忌」における平野啓一郎さんとロバート キャンベルさんの対談「ドナルド・キーンとは何者であったのか」が、『文學界』7月号に掲載されました。
ここでは出版社に考慮し、全文を掲載させて頂くことは控えさせて頂きますが、お知らせさせて頂き、ある程度時を経てから全文を掲載させて頂くことにいたします。
司会の堤伸輔さんの質問やお話が削除されたのはちょっと残念に思いましたが、このような場合そういうことはよくあることのようです。
平野啓一郎さんとロバート キャンベルさんの対談「ドナルド・キーンとは何者であったのかが文學界に掲載されたのをお知らせくださりありがとうございました。
今日の読売新聞の朝刊に平野啓一郎さんの記事が載っているのを読んだばかりです。
今外国に注目されている作家で「ある男」の英語版が発行されたと載っておりました。
本当に黄犬忌で貴重なお話を聞けて良かったですね。
by 和田純子 (2020-06-16 13:50)
堤伸輔さんのお話がカットされたのは残念でした。どちらかというとキャンベルさんの世代に近い私は,作者と作品を素朴に一体化して捉えてアプローチするキーン先生の本は逆に新鮮で面白いと思いましたが,研究者として距離を置いてきたキャンベルさんの姿勢も納得できました。
『日本の文学』で石川啄木といえば「東海の小島の磯の・・」とすぐに出てくる私たち日本人と,その土台がない海外の人に対して文学を紹介するには説明の仕方やアプローチも異なるでしょうが,その当時の海外の読者を意識して異なる説明をしたキーン先生の英語版は,当時の状況も理解できる比較文学にもなりそうですね。
by 小林英子 (2020-06-16 14:05)
おふたりのお話は興味深かったですし、今後のドナルド・キーン研究にとっても意義のあるお話しでした。
by 越後 角太夫 (2020-06-17 15:05)
江戸東京博物館の「奇才」展に行ったところ,どこかで見覚えのある絵が展示してあると思ったら,与謝蕪村の『奥の細道図巻』でした。『おくの細道』全文筆写に絵を添えたもので,キーン先生の英文の収録もある講談社文庫版の『おくのほそ道』表紙が蕪村による「奥の細道図巻」でしたね。さらに中公文庫の『日本の文学』の文庫版も蕪村の「野ざらし紀行図」の絵でした。「奇才」展で蕪村の「奥の細道」の文と絵に出会うとは以外でした。暁斎,国芳,北斎,俵谷宗達,谷文晁,仙厓らと共に新しい表現に挑戦し続けてきた絵師達は流石でした。新しいパスポートの絵柄も北斎の「冨嶽三十六景」だそうですね。
by 小林英子 (2020-06-17 21:59)