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『日本人の戦争』書評(しんぶん赤旗 6月21日) [掲載記事・取材など]

『日本人の戦争』書評(しんぶん赤旗 6月21日)

しんぶん赤旗に『日本人の戦争』(文春学藝ライブラリー)の書評が掲載されました。『日本人の戦争』は副題が、「作家の日記を読む」となっているように、この書評にもありますが太平洋戦争中から戦後の五年間の作家たちの日記を読み解いたものです。戦争を賛美した作家、批判した作家、背を向けた作家、拷問に屈し転向した作家など、是非読んで頂きたい本です。戦争を賛美した作家たちで、その日記を隠さずに公表した方は偉いですよね。戦後父と親しくなった伊藤整さんもそのお一人でした。また他にも読んでいながら取り上げなかった作家たちもいるようです。例えば野坂昭如、中井英夫らです。私の大好きな作家なので取り上げて欲しかったです。ちょっと残念ですが、父なりの考えがあったでしょう。

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和田純子

先週の日曜日しんぶん赤旗の文庫に、キーン先生の本「日本人の戦争」が載っていたのですね。
誠己さんのお好きな作家、野坂昭如さんは「火垂るの墓」で有名ですね。
何度見てもこの映画には戦争の恐ろしさを教えられますね。
by 和田純子 (2020-06-28 19:50) 

小林英子

渡辺一夫の『敗戦日記』は加藤周一や大江健三郎にも影響を与えたようですね。私は『日本人の戦争』で初めて知りました。戦争中は現代よりももっと正確な情報が手に入らなかった時代だったでしょうから,自分で判断して書き残すのは大変勇気が要る行為だったと思います。谷崎淳一郎の日記も,経済的困難もさしてなかったということで,取り上げなかったそうですね。多くの人に読んでもらいたい本です。
 フランス人の実業家で後に国立ギメ東洋美術館の創設者のエミール・ギメについては誠己さんの方が詳しいかと思いますが,河鍋暁斎と会ってもいるので『明治日本散策』エミール・ギメ著を読んでいますが,近代化の中で,消えゆく江戸の面影について画家のレガメのスケッチと共に小説のように書かれていて面白いです。       
by 小林英子 (2020-06-28 22:59) 

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