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連載”ドナルド・キーンが遺した「日本を寿ぐ」”(東京新聞:4月19日) [掲載記事・取材など]

連載”ドナルド・キーンが遺した「日本を寿ぐ」”(東京新聞:4月19日)

連載の二回目です。俳句について書かせていただきました。いずれは父の自作の俳句などについても書いてみたいものです。

20210419東京新聞連載『日本を寿ぐ』Haiku.jpg

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コメント 8

和田純子

2回目は俳句をお書きになったのですね。
誠己さんの文章も素晴らしく、キーン先生が遺されたことを伝えていくのにふさわしいと思いました。
アメリカでは英訳されたキーン先生の芭蕉の奥の細道を取り入れて、小学生が授業で詠んでおられるのにすごいと思いました。
日本も、もう少し古典や俳句に力を入れた方が良いですね。
by 和田純子 (2021-04-21 09:13) 

小林英子

私が学生時代にアメリカ文学のサリンジャー(1919~2010)を読んだときに俳句が引用されていてびっくりし,夢中で全作品読みました。作品をとおして引用されていた俳句は
 西行 何事のおはしますをばしらねどもかたじけなさの涙こぼるる    
 芭蕉 頓て死ぬ けしきは見えず 蝉の声 
 芭蕉 此道や 行人なしに 秋の暮 
 一茶 てもさてもても福相のぼたん哉 
 一茶 蝸牛そろそろのぼれ富士の山  などです。
サリンジャーはキーン先生とほぼ同世代でコロンビア大学で聴講生もしていたそうで,あの頃の知識人の一部は中国の漢詩を始め日本の俳句にも関心を寄せていたようです。今でも日本の和歌や俳句の英訳本には海外の読者が解釈を巡り盛んに感想を寄せています。自然を愛する感性など,普遍性があり共感を呼ぶのですね。


by 小林英子 (2021-04-21 10:52) 

小林英子

キーン先生の学生時代のイマジズムの詩人たちが俳句に着目しましたが,さらに影響を受けたのがブライスの俳句に関する書籍のようです。あの時代のアメリカ文学のビート・ジェネレイションにブライスの俳句は大きな影響を与え,沢山の文学者を輩出しましたが,そのど真ん中におられ,日本文学を直球で選んだキーン先生も凄いと思いました。皇太子の家庭教師もしたブライスについては
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9
by 小林英子 (2021-04-21 11:28) 

小林英子

英米文学専攻の比較文化論でまさにこの「閉かさや 岩にしみ入る 蝉の声」を授業で取り上げ習ったのを覚えています。日本人はセミの鳴き声がミーンミーンとか,ツクツクボーシとか様々な音で聴き分けますが,英語ではこの様々な表現がないとのこと。
セミはCicadaとも表し,
Cicadas are singing.はまだいい方で,Cicadas are buzzing.
Cicadas are shrilling. とかCicadas are making noise.
時として,セミの鳴き声を単なる騒音と取る表現が多いとも。
こうした表現の違いから,セミ1つにとっても日本人の表現の感性が独特というのを学びました。外国語を学んで初めてわかりました。
それを英訳するのは,文化の違いを理解できて工夫できるキーン先生ならではですね。
by 小林英子 (2021-04-21 12:08) 

ピら手

こんにちは。
先生が翻訳されたおくのほそ道の本は私の宝物です^_^
芭蕉と言えば、先日、大津市歴史博物館で芭蕉翁絵詞伝の全巻公開があったので行って来ました!義仲寺にもお参りして来ました。
俳句の母音に注目するところが先生の独自の視点でとても面白いと思いました。
by ピら手 (2021-04-21 12:47) 

越後 角太夫

うわー!一気に俳句で盛り上がって、父も大喜びですよぉ。
by 越後 角太夫 (2021-04-21 23:52) 

ピら手

先生も喜んで下さっているでしょうか?(^^)
芭蕉と言えば、伊賀上野城の敷地にある芭蕉翁記念館に、芭蕉の旅の衣装の一式があり、着る体験ができたのですが、キーン先生が着ている姿を見てみたかったです!
by ピら手 (2021-04-22 00:47) 

和田純子

皆様勉強家ですね。私は
少し前まで俳句、短歌をやりましたが、勉強していなかったので、自分の余りにも下手のが分かり止めました。
NHKでも勉強しました。
今はパソコンに夢中で駄目ですね(笑)
by 和田純子 (2021-04-22 08:42) 

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