やすらぎのなかで(2月26日) [ドナルド・キーン]
やすらぎのなかで(2月26日)
生涯の友だったマリア・カラスを聴いています。カラスの全盛期を聴いていたのは、少なくとも日本人として最後の日本人だったでしょう。
心から、身体全体で音楽を愛する父でした。それだけでも父に近づきたいと思います。
ゆっくりと静かに、永遠の眠りに(2月24日) [ドナルド・キーン]
ゆっくりと静かに、永遠の眠りに(2月24日)
今朝6時21分、養父ドナルド・キーンは、私に見守られて、しあわせに、泉下に下りました。
私は、父のぬくもりがゆっくり消えてゆくのを感じながら、愛する父の死を実感しました。
今、私の目の前で、マリア・カラスの歌声を聴きながら、例えようもなく素晴らしく美しい寝顔で横たわっています。まったく完璧な美しさです。
日本を終の棲家として選んだことは間違いではなく、日本と日本人の皆様に感謝の気持ちを持ち続け、最期のときを穏やかに迎えることができました。そして第一の母国であるアメリカも愛しつつ。
多くの業績と教訓を残してくれました。そのような父をもったことを、養子とはいえ光栄に思います。
父からも私からも皆様に心から、深く深く御礼を申し上げます。
今夜は久しぶりに父と枕を並べて寝ます。
「素顔の父 ドナルド・キーン ともに暮らして」(1月16日.16). [掲載記事・取材など]
「素顔の父 ドナルド・キーン ともに暮らして」(1月16日)
もっと早く更新、アップすべきところ、1月16日の記事がやっと今になってしまいました。
今回は、ニューヨークでの普段の父の買い物について書かせて頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。