『黄犬交遊抄』について [ドナルド・キーン]
『黄犬交遊抄』について
『黄犬交遊抄』(岩波書店)について少し。
とても素敵な装丁、製本だと思います。装丁の黄色は父のトレードマーク(と言っていいか分かりませんが)黄犬の象徴ですし、クロスの書籍は父の好みでした。
主に、編集者の岩元さんの発案でしたが、全体として父が喜びそうな感じに仕上がり、とても感謝しています。
そして本文の構成も、目次からお分かりのように、”黄犬交遊抄”にふさわしく知人友人などの交友、書籍としてこれまで未収録だった講演、そして最後の「附 西ヶ原日乗」は、父の日常の思いや考え、という内容です。
「心は、一枚の紙」や「雨」は、「附 西ヶ原日乗」にあります。父のお気に入りのエッセーは、「遠慮の名人」だったと思います。
「私とフランス語の本」も私は好きですが、91歳の父が、なにも調べずに日本語で一気に書いたのには、驚きました。
『黄犬交遊抄』は、一部試し読みが出来るのが嬉しいです。
ドナルド・キーンさん 日本語力の謎(山形新聞2019年11月9日) [掲載記事・取材など]
ドナルド・キーンさん 日本語力の謎(山形新聞2019年11月9日)
この記事は共同通信の配信した記事でしょうか。山形の知人が送って来て下さいました。
昨年10月18日(金)に日比谷図書文化館での河路由佳さんの講演《ドナルド・キーン追悼企画》第二弾「ドナルド・キーンの日本語」についての記事です。
キーンさん地元北区で悼む声(朝日新聞東京版2019年2月25日) [掲載記事・取材など]
キーンさん地元北区で悼む声(朝日新聞東京版2019年2月25日)
父が亡くなって翌日の、朝日新聞東京版の記事です。写真は、2012年3月8日に国籍取得した日の写真でした。その日にちょうど午前中に朝日新聞の取材が予定されていたのです。
随筆「心は、一枚の紙」について [掲載記事・取材など]
随筆「心は、一枚の紙」について
朝日新聞の鷲田清一先生の「折々のことば」で引用された「心は、一枚の紙」は、『黄犬交遊抄』(岩波書店)の初出一覧によると『週刊文春』2011年10月6日となっています。父がその掲載誌を私に嬉しそうに見せ、そのままそれを私がもらったことを覚えていますが、その『週刊文春』は今手元にありません。そのうちにどこかから出て来るでしょう。
ここに2016年12月発行で、発行元が日本製紙連合会、制作が(株)文藝春秋の『紙の春秋(著名人が描く紙のある風景)』という小冊子があります(残念ながら非売品)。43名のいわゆる著名人が、2010年6月3日号から2015年4月2日号まで登場して紙について書いたエッセイが掲載されたと思います。インタヴュー記事もあるかもしれません。
この連載記事はたぶん日本製紙連合会がスポンサーで掲載されたものと想像しています。
新井満、細川護熙、松元幸四郎、ロバート・キャンベルなど父の友人もあります。
その記事が全て載っています。とてもいい小冊子です。
父のページを写真に撮ってそのままアップさせて頂きました。文章は、ブログの写真ではお読みになれないと思いますが、父の写真がとてもいい感じです。もうこの頃私は、父と一緒に生活してたのですが、撮影には立ち会っていませんでした。なにかの用事で不在だったのでしょう。
「折々のことば」に登場(4月17日) [掲載記事・取材など]
「折々のことば」に登場(4月17日)
今日の朝日新聞の「折々のことば」に、ドナルド・キーンが登場しました。以前にも二度ほどちょっとだけ登場したことがありましたが、今回は父の文章が、『黄犬交遊抄』から引用され、鷲田清一先生のコメントが添えられました。コメントは、父の思考や人柄までも的確に読み込まれていて感心しました。このように評価して下さることは、父にとっても嬉しいことでしょう。私も嬉しく思いました。
原典は、「心は、一枚の紙」という週刊文春に2011年に出た随想からの引用でした。