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2013年「ドナルド・キーン展」のチラシ [その他]

2013年「ドナルド・キーン展」のチラシ

早稲田大学の演劇博物館で2013年に開催された「ドナルド・キーン展」のチラシがひょっこり出てきましたので、アップさせていただきました。ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんね。

20130521から0804ドナルド・キーン展チラシ1.jpg
20130521から0804ドナルド・キーン展チラシ2.jpg

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小林英子

これは知らなかったです。昔,早稲田在学中に英文学を習った故守屋富生先生はベネットの研究者でしたが,学徒出陣も経験され,谷崎潤一郎の弟の谷崎精二氏の世話で高等学院に就職したとのこと。その谷崎精二氏は坪内逍遥、相馬御風、島村抱月らの指導を受けたそうで,小説も書かれたようですが,後に早稲田の教授になられたとか。延々と受け継がれてきたものを知らずに,のほほんと過ごしてきてしまったことを後悔しています。
by 小林英子 (2020-11-04 01:37) 

和田純子

2013年と言ったら、まだ7年前ですね。
思いがけなく見ることができたチラシを掲載くださり、ありがとうございました。
by 和田純子 (2020-11-04 09:15) 

ピら手

こんにちは。
以前の誠己さんのブログで授与式のお写真を拝見しておりました。貴重なポスターですね!
昨日の読売新聞に三島由紀夫の記事がありました。雑誌やメディアとの関係が書かれていました。誠己さんの講演会も大注目だと思います!
by ピら手 (2020-11-04 21:58) 

小林英子

三島由紀夫が最初に観た歌舞伎が「忠臣蔵」,お能が「三輪」だったと記憶しています。初めて観た時から虜になったそうです。三島由紀夫もキーン先生同様,あらゆる芸術分野の書を読んだり,観劇したりし,その感想を残したりもしていて,キーン先生と話が弾んだのだと推測します。三島が「聖セバスチャンの殉教」というルネサンスの画家マンティーニャ作の絵画と同じポーズのブロンズ像も作ってというのは,最近知りました。セバスチャンのモチーフはベジャールのバレエでも出てきましたし横尾忠則のポスターにも使われていました。「本歌取り」を海外の殉教者などをも下敷きにし,現代能や小説作品を創り上げていったような新しい創作部分をキーン先生は評価したのかもしれません。中央公論特別編集-「彼女たちの三島由紀夫」も出版され,同時代を生きた女優,作家との対談も出ているので楽しみです。それにしても不思議な作家です。
by 小林英子 (2020-11-05 01:21) 

和田純子

ピら手さんも読売新聞を読んでいられるのですね。
読売新聞には毎日のように三島由紀夫の記事が載っています。
今朝の新聞にも載っていました。
本当に誠己さんの講演会は注目されて話題になることでしょうね。
by 和田純子 (2020-11-05 08:29) 

キーンさん追っかけ横浜の獣医KK

奇遇にも、3日に早稲田大学訪問しました。ドイツ語検定試験以来でしたが、大隈庭園の紅葉を見ながらコーヒー軽食摂りました。慶応にはない、すばらしい空間ですね。とうとう「聖セバスチャンの殉教」の話出ましたね。三島にとって美術の入り口はズバリこの絵です。三島はこの絵の前で性衝動が起こったと語り、この絵を愛したどころかこの聖セバスチャンに自分がなりたかったと書いてます。彼は絵も風景も目でとらえる感性が異常に鋭く、この天才的な視覚的感性を持つ作家は他にいないでしょう。キーンさんは多分、川端康成をあげるでしょうが、作品の中からは私は三島がベストだと感じます。キーンさんは、三島すべてを分析理解していたでしょう。
by キーンさん追っかけ横浜の獣医KK (2020-11-05 09:51) 

小林英子

あのルネッサンス期の画家が三島の本でも,バレエでも象徴的に描かれていましたね。ルネッサンスはギリシア・ローマ時代の再興の意味も含め,あの生き生きとしたエネルギーにも大いに触発されたのではないでしょうか。佐藤秀明『三島由紀夫』(岩波新書)にも,今でこそLGBTが社会で認知されるようになってきたけれど,あの当時は三島の中での分断した存在と対峙するテーマになっていたようなことが書かれていました。フランス文学もかなり影響受けたようですね。 大隈庭園の辺りはホテルができ近代的になりましたが,昔は木造の「大隈会館」でとても風情ありました。文学座のメンバーとどんな交流があったのか,これから中央公論読むのが楽しみです。

by 小林英子 (2020-11-05 11:07) 

小林英子

上のチラシの色紙は,右から谷崎潤一郎,松子夫人,武智鉄二氏によるものでしょうか? 『三島由紀夫未発表書簡』読み始めていますが,最初の方に出てくる三島と交流のあったトルーマン・カポーテイは今,映画でやっています。http://capotetapes-movie.com/ キーン先生は『声の名残り』?に会いたくない人物のように書かれていたと記憶していますが,映画にも「1度会えば2度と会いたくない人物」とうたい文句に書いてあります。昔『テイファニーで朝食を』などを読んだ時は作者はそんな人物とは露知らずでした。三島の手紙の中で hot tin roof とか出てきましたが,テネシー・ウイリアムズと仲が良かった証拠ですね。文学座でもテネシー・ウイリアムズの作品たくさん上演しましたが,杉村春子主演の「鹿鳴館」を三島が書き杉村さんと親しかったようですね。三島の『憂国』はキーン先生は好まないだろうと三島も自覚しつつ,キーン先生と絶妙な距離の取り方で率直な意見を交わして友情をはぐくんだ様子が伝わってきました。青春時代に読んだ作家が,今また注目されてきて,懐かしい感じがします。
by 小林英子 (2020-11-07 00:12) 

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