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ドナルド・キーンさんを悼む(共同通信 2019年2月) [掲載記事・取材など]

ドナルド・キーンさんを悼む(共同通信 2019年2月)

共同通信の配信による芳賀徹先生のお心のこもった追悼文です。本当に父を理解し、親しかった人にしか書けてない文章です。文面にある通り父とは相当古い、かなり親しいご友人です。父が逝去するとほぼ同時に、なぜか芳賀先生から頂いた書斎の観葉植物が枯れてしまいました。

芳賀先生の文章にあるとおり、こんな感じで父はあらゆる人々を魅惑したと思われます。

記事は、中國新聞と山陰新聞ですが、見出しや写真は違いますが、文章は同じです。同様の記事は多くの地方紙にも掲載されました。


中國新聞の写真の父の襟元、なんか変ですね。

ボタンがひとつ掛け違えてますね。父特有のユーモアと可愛さでしょう。敢えて直さなかった記者やカメラマンもえらい!

遠慮して言えなかったかも。

2019-02-28山陰新聞(DKさんを悼む 芳賀徹).jpg
2019-03-01中國新聞(DK氏を悼む 芳賀徹).jpg

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小林英子

とても濃い内容ですね。万葉集の「海ゆかば」は軍歌にも使われ,大本営発表に使われたとかで,五木寛之氏は重い思い出として語られていました。芭蕉の「奥の細道」の尾花沢は10日近く滞在して,紅花問屋の清風宅にも3泊滞在し俳席も設けられたようです。当時紅花は口紅や京染の染料として栽培され良質なものが山形では採れたらしいです。「ねまる」の英訳は流石です。キーン先生は実際のシャツのボタンを掛け違えることはあっても,研究では決してボタンを掛け違えることはなかったと思います。
by 小林英子 (2020-02-07 18:40) 

和田純子

芳賀徹先生の追悼文拝読させていただきました。
本当にキーン先生は大秀才で日本人よりも日本文学を真剣に学び、多くの書籍を残していられるのに、このブログで知りました。
誠己さんとの出会いがなかったら、忘れられてしまうかもしれないと思います。
日本の作家など大勢の人にキーン先生は愛されていたのを知り、人柄の良さが顔に滲み出ていると思います。
by 和田純子 (2020-02-07 19:40) 

小林英子

「ねまる」普段その方言を使ってない地域では推測で解釈しますが,英語にすると分かりやすいです。越後方言では「じょんのび」?
小林一茶もテレビの漫画ではとんち話で有名なかわいい小僧さんでしたが,実際の人物は常識にとらわれない自由な僧でかなり型破りな人物。一般的に考えられていることと実際の史実って,かけ離れていることが実は多く,それを知るのもまた面白いです。

キーン先生の写真を見てまず思いだした英語は,absent-minded professor です。アカデミックな事項に夢中になりすぎて,周りの些末なことを忘れてしまうという感じですかね。

ついでにイタリア語を学んだキーン先生は当然ご存知でしょうが,英語でquarantine(検疫)は黒死病やペストが猛威をふるった14世紀のイタリアで、エジプトなどから入港した船舶を40日間、係留隔離したことに由来するそうです。イタリア語の「40」を表す単語 quaranta からquarantine(検疫)という言葉ができたそうです。医学がまだ発達してない時期の知恵だったのでしょうね。

by 小林英子 (2020-02-08 11:31) 

小林英子

一茶でなく、一休の書き間違いでした。失礼しました。
by 小林英子 (2020-02-09 15:32) 

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