手帖の話2 [ドナルド・キーン]
手帖の話2
例えばこれは2011年の文藝手帖です。
父は、ニューヨークにいます。
6月7日を見ると、鉛筆で、
「文芸春秋 インタビュー 午後」と書いてあります。
つまり文藝春秋の記者がわざわざ日本から取材に来たようです。
確認したところ、亡くなるまで父の担当をしてくださった曽我麻美子さんという編集者が、取材に来てくださったそうです。
曽我さんにとってこの時が父との初めての出会いだったそうです。
父は基本的に手帖は鉛筆で書くことが多かったようです。
手帖はいろいろなことを語ってくれるので貴重です。
2011年と言えば震災の年。永住するための準備でお忙しくしておられた頃ですね。作家の住所が書かれた?文藝手帳は,一般には出回らない手帳で,個人情報の扱いも厳しくなっている昨今では珍しいものではないでしょうか。私は持ち運び用の手帳とは別に,吉川弘文館の「歴史手帳」が気に入っていて,日本史と世界史を同時に見開きで眺めて確認できるので重宝しています。
by 小林英子 (2021-01-15 23:42)
そうですね、震災の年でした。曽我さんという編集者は、父が国籍取得を宣言したことを記事にするためにわざわざニューヨークまで来たそうです。実際にそれは記事になりました。まさに作家の皆さんの住所が記載されている珍しい手帖です。作家にとっては欠かせない手帖ですから、きっと使っている作家さんも多いのではないでしょうか?私の使ってきた手帖や今使っている手帖もそのうちご紹介しましょう。
by 越後 角太夫 (2021-01-16 00:42)
手帳を見るとその時のことが甦りますね。
キーン先生をより一層知るのが嬉しく思いました。
キーン先生は鉛筆で書かれていたのですね。私も
毎年手帳を買いますが、昔は県民手帳を買いましたが、今は書くことも余り無いので100円ショップ郵便料金・税のこよみなど書かれたものを買っています。
by 和田純子 (2021-01-16 09:05)