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日本経済新聞のコラム「春秋」(10月25日朝刊) [掲載記事・取材など]

日本経済新聞のコラム「春秋」(10月25日朝刊)

知人が、今朝の日本経済新聞のコラム「春秋」を送ってきてくださいました。

「春秋」の執筆陣に父をよく読んでおられる方がいるのではないでしょうか。

とても良い着目点だと思いました。

ここで取り上げられている著書は、『果てしなく美しい日本』(講談社学術文庫)ですが、1959年にニューヨークの出版社からLiving Japanとして出ました。そして14年後の1973年にやっと日本語訳が出たのですが、今も版を重ねています。

父が京都大学大学院に留学して、日本で生活し始め、本格的に日本研究に打ち込んだのが昭和28年(1953年)ですから、その6年後の出版です。

その当時の日本の世相、風俗習慣、教育、政治や経済、勿論芸術文化にいたるまで、日本の歴史にも触れつつ言及していて、今読んでもまったく古さを感じさせない面白い本です。短い期間の日本の生活の中で、よくこれだけのことを書けたものだと驚いてしまいます。

「春秋」の筆者は、この本の中で、父の選挙についての記述に注目して下さったのですね。

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和田純子

キーン先生が1959年に『果てしなく美しい日本』を出版されていたのですね。
選挙権のことを、「特権」とお書きになっていられるのになるほどと思いました。
選挙だけが自分の意思が通じるのですから、女性は男性に左右されて生きた私にはあてはまります。
どんなことがあっても投票には行っています。
静岡県の参議院補欠選挙の投票率も低く、折角の「特権」をどうして無駄にするのかと思いました。
『果てしなく美しい日本』をもう一度取り戻して欲しいと、きっとキーン先生も思っている事でしょう!
by 和田純子 (2021-10-26 08:46) 

小林英子

三島由紀夫が東大全共闘と伝説の討論を繰り広げたのが1969年。戦後から安保闘争にかけての,特に若い世代の政治に対する関心度は現代とは比べられないくらい熱かったのではないでしょうか。現代の投票率の低さは何故?と考えてしまいます。主権者としての教育をないがしろにしてきた教育の問題もあるかもしれません。様々な部分で自由な表現や報道が規制させられている現状にも憂うべき要素も多々あります。しっかりと歴史を学んで,目先のことに流されない姿勢は大切だと思います。
by 小林英子 (2021-10-26 10:10) 

和田純子

「果てしなく美しい日本」を読ん見ようと、アマゾンで注文しました。
明日届くとメールが届きましたが、今届き、早いのにびっくりしました。
今は仕事があるので、仕事が終わってから読もうと思います。
とても、楽しみです。
by 和田純子 (2021-10-27 18:38) 

小林英子

私はアレックス・カーの『美しき日本の残像』を読んで衝撃を受け,日本文化を学ぼうと決心しました。日本の良き伝統・風習・人間性等が昭和から平成にかけてだんだん無くなりつつある事,そして日本人であるのに自国の文化をきちんと知らないことに何か後ろめたい感じもしたからです。司馬遼太郎もこの随筆集を絶賛し対談もされているので,ひょっとしてキーン先生とも会っておられるかもしれません。
図書館に『果てしなく美しい日本』があったので予約しました。また違った視点で楽しみです。日本人はもっと文化を勉強するべきだと思います。海外からの視点で見た日本文化や日本の残すべき原風景について,学ぶことは大きいです。
by 小林英子 (2021-10-27 20:39) 

小林英子

新潟では有名ですが,先日姉はドイツ人建築家のカールベンクスさんの古民家を見学してきたそうです。古民家再生で集落をよみがえさせる活動をされておられ,寒い北国の古民家も床暖房を取り入れたりして,快適に暮らせるようにしているそうです。
https://karl-bengs.jp/profile/
ドイツのベルリンに「サムライ美術博物館」のリニューアルで茶室や能舞台も設置したりもされているようです。
https://karl-bengs.jp/germany/

海外からの方の日本文化のまなざしは見習わなければいけないですね。
by 小林英子 (2021-10-28 09:52) 

和田純子

いつも小林様ありがとうございます。
早速アドレスで読ませていただきました。
キーン先生のように日本の文化を大切になさっているドイツ人がいられるのですね。
日本人がもう少し、日本の古き良さを再認識して欲しいと思いました。
1939年生まれの私は昔の銀座の方が好きでした。
東京に住んでいた時に子どもを連れて、銀座に写生大会に行ったことを思い出します。
by 和田純子 (2021-10-29 10:47) 

和田純子

『果てしなく美しい日本』を読み始めました。
日本のことを、60年ほど前から愛情溢れる文章で書かれています。
懐かしく、日本人でも知らないことが書かれているのに、本当に日本のことをご勉強なさっていられるのに驚きました。
キーン先生の文章は私のような者にも分かりやすく書かれていて、読み易いです。
by 和田純子 (2021-10-31 18:52) 

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