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アンダーライン2(日本の文学より) [ドナルド・キーン]

アンダーライン2(日本の文学より)

今度は、中央公論社の当時すごく売れたと聞いている全集で、『日本の文学』の第40巻「林房雄・武田鱗太郎・島木健作」です。

この本のアンダーラインのことについて、私は最近『日本文学を読む・日本の面影』(新潮選書)の解説でちょっと書かせて頂きました。

この本にも、紙を千切った栞がはさまれていました。父のある種の癖のようなものだったと思います。

三島由紀夫の解説もかなり読みこんだと思われます。

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コメント 4

和田純子

おはようございます。
毎日楽しみにしています。
日本文学を読み、アンダーラインをして、紙をちぎった栞が挟まれていたのですね。
本当にいつも机に向かい本を読まれていたのですね。
キーン先生はアンダーラインをして、自分が書く時に役立つようになさっていたのでしょうね。
黄犬交遊抄を何度も手に取ってキーン先生を偲んでいる私です。
by 和田純子 (2020-06-24 10:03) 

小林英子

日本近代文学の研究者で日本近代文学館の常任理事もされていた故紅野敏郎氏の授業を学生時代とっていましたが,教授は入ってくるとピリッと空気が変わり,気が引き締められた記憶があります。文学を題材にしていても,とことん資料を読みこなすことが要求され,厳しかったです。教授もエッセイなど出しませんでしたし,評価の定まらないい生前の作家はあまり言及もされなかったような記憶もあります。研究者としての姿勢は一貫していました。今は時代も変わり,かなり雰囲気も違ってきているでしょうが,一読者として書物を一語一語味わい楽しむのと,研究者として読みこなすのとは全く姿勢が異なるものだと思いました。

by 小林英子 (2020-06-24 11:46) 

小林英子

キーン先生の『声の残り』等を翻訳されている金関寿夫氏とキーン先生は,生前深い交流はあったのでしょうか?学生時代の指導教授が金関寿夫氏と共にアメリカ文学の翻訳をやっていたのを覚えています。金関先生の翻訳による『アリス・B・トクラスの自伝』ではアメリカ人作家のガートルード・スタインがパリに移り住み,サロンで,ピカソ、マティス、ローランサン、ホアン・グリス、アポリネール、エズラ・パウンド、ヘミングウェイ、ジョイスなどとの交流を描いています。何人かはキーン先生も会っておられるようですが,あの時代は現代芸術で「エポック・エロイク(英雄時代)」と言われていたようで,海外の作家芸術家との交流の話も文書で残されていたら読みたいです。
by 小林英子 (2020-06-25 18:38) 

お名前(必須)

父の場合、海外の作家や芸術家との交流について自伝などで若干は触れていますが、特に詳しく書き残してはいません。ちょっと残念です。交流があった作家、芸術家で名前を聞いている人は多いです。手紙の残されている人、為書やメッセージの残った贈呈本などのある方もいますね。これから整理調査する必要のあることだと思います。
by お名前(必須) (2020-06-27 09:08) 

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