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「もうひとつの八月十五日と日本人」(産経新聞関西版;9月11日) [ドナルド・キーン]

「もうひとつの八月十五日と日本人」(産経新聞関西版;9月11日)

この記事は、先日ご紹介した松岡圭祐著『八月十五日に吹く風』に関連した記事です。

記事を書いて下さった荻原靖史さん、父の晩年、司馬遼太郎先生について取材した方でした。

今は、ビブリオエッセーを担当されているとのこと、お電話で親しくお話もさせていただきました。

そしてこのように記事に私のことも書いてくださいました。

今、『八月十五日に吹く風』を半分ほど読んだところですが、荻原さんが書いておられる通り面白いです。この先どう展開されるか、父がモデルという、ロナルド・キーンがどのように描かれているか興味津々です。


山田風太郎の『戦中派不戦日記』は、父が『日本人の戦争』(文春学藝ライブラリー、または新潮社の『ドナルド・キーン著作集』第五巻)に詳しく触れています。

浅田次郎著『終わらざる夏』は、これも是非読んでみたいと思います。


最後の方で荻原さんが書いてくださっているように、来年横浜の神奈川近代文学館と京都の京都文化博物館、それにここには書いてないですが軽井沢高原文庫の三か所で「生誕100年 ドナルド・キーン展」(仮称)が開催される予定です。

私事ながら、実は私はそれでかなり忙しくしています。

20210911産経新聞(ビブリオエッセー、八月十五日に吹く風)1.jpg
20210911産経新聞(ビブリオエッセー、八月十五日に吹く風)2.jpg

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コメント 4

小林英子

『百歳以前』に徳岡氏や土井氏が旧制中学時代,兵器委員をしていたそうで,戦争中の話も少し書かれていました。同じ時期に戦争体験をしたということでより強い絆があるように思いました。
キーン先生の『日本人の戦争』は作家の日記をそのまま載せているので,良かったと思うのですが,フィクションとなると,実話に基づいたとしても作家の想像力で書かれた部分があるわけで,何も知らない読者がそれを全て真実かのように誤解してしまう危うさも兼ね備えている部分もあるかと思います。
戦争中の正義や美談はどうとらえるかは微妙な点が多々あるかと思います。キスカ島でももし日本軍が玉粋の道を選んでいたら,キーン先生も命を落としていたかもしれません。非常にキーン先生は運に恵まれていたと思います。
過去の戦争から何を学ぶか,今も戦争は世界で続いていますし,さらに武器を使わない「戦争」にも目をむけていく時代だと思います。
by 小林英子 (2021-09-26 12:21) 

和田純子

小林様はもう『百歳以前』をお読みになられたのですね。
今の時代も「戦争」が続いております。

誠己さんは『八月十五日に吹く風』を半分読まれたのですね。私は
読むのが遅いのでまだ三分の二しか読んでいません。
今仕事をしていますので終わりましたら読むのが楽しみです。
何度もキーン先生が本に出てきており、その時のキーン先生を想像したりしています。
まだ幼かった私には過酷な戦場を知ることができて、母から祖母の弟が戦場で亡くなったのを聞いていますので、他人事には思えません。
徳岡さんお元気で良かったですね。
来年はキーン先生の生誕100年を3か所で開催される予定とは、お忙しくなりますね。
お体にはお気を付けてくださいませ。
by 和田純子 (2021-09-26 15:21) 

越後 角太夫

早速にお二人からのコメントをありがとうございました。
『八月十五日に吹く風』は、ようやく半分読んだところです。
『百歳以前』はどうも贈呈していただけそうなので、待っています。
三か所の、「生誕100年 ドナルド・キーン展」に関しては既に大変忙しくなっているんです。準備は一年近く前から始まるということがわかりました。
すみません、先ほど書いたコメントは、小説の登場人物の遺族として書くべきことではない、またはそういうことを書くべき場ではないとと思い削除させていただきました。
by 越後 角太夫 (2021-09-26 16:19) 

小林英子

キーン先生も事実で評価されるはともかく,事実でない美談で評価されるのは,学者として好まないと思います。
by 小林英子 (2021-09-26 18:13) 

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