手帖の話1 [ドナルド・キーン]
手帖の話1
これから何回になるか分かりませんが手帖のお話をしましょう。
父が遺した手帖は全部で17冊です。
もっとあっていいはずなのに残念ながらこれですべてです。
すべて文藝春秋社からもらったいわゆる文藝手帖です。
2000年以前のものは、数冊しかありませんが、北区立中央図書館に展示したのは1974年のもので、一番古いものでした。
残っていないものについてはたぶん父は捨てたのでしょう。
そのほとんどが2000年以降のもので最後は2013年です。
2011年から父が書いた部分と私が書いた部分が混在しています。
2013年はかなりの部分を私が書いています。
2014年以降は完全に私が私の手帖に書くようになりました。