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手帖の話5 [ドナルド・キーン]

手帖の話5

また手帖のお話に戻らせていただきます。

父が、文芸春秋社の文藝手帖を使っていたのは、2014年が最後でした。それもほとんど私の文字になっていますから、完全に私が管理して書き込み、父はそれを見るだけになっていたと思います。

2015年以降は、文藝手帖を父が使うことはなくなりました。

私が私の手帖で管理し、父はそれを見ることもなく、私に任せていました。

父は、「淺造の命令に従うだけです」と言っていました。

毎年文藝手帖は送られてきていましたが捨てていたと思います。

送られてきたのは、2019年が最後でした。

そして昨年暮れに文藝春秋にダメもとでお願いして、「私も今年から父が使っていた文藝手帖を使いたいので、いただくことはできますか」と言い、父が使っていた手帖の写真も送りました。

担当者は、その写真を見て感激して、「勿論です」と言って今年の分を直ぐに送ってくださいました。

ということで2014年と今年の手帖の写真をアップしました。

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