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『ドナルド・キーン著作集』別巻について 1 [ドナルド・キーン]

『ドナルド・キーン著作集』別巻について 1

父の一周忌の命日「黄犬忌」のちょうどその日、2月24日に、『ドナルド・キーン著作集』の16冊目、最終巻(別巻)が刊行されました。

私にとっていろいろな思いがあり、ようやく、遅きに失した感がありますが、何回かに分けてご紹介させて頂きます。

2011年に第一巻が発行されてちょうど10年かけて、最初の予定では15巻まででしたが、16冊目の別巻で完結しました。

最後の一冊は、非常に残念なことに父は手にとることもなく、泉下に下りました。

これまで完璧な著作集を編集して下さった新潮社、そして担当編集者の堤伸輔さんを始め、宮西忠正さんら多くの編集に携わって下さった方たちに心より、父とともに感謝の言葉をお伝えしたいと思います。

全集と言わず著作集となったのは、全集となると父の場合英語の著作も非常に多く、それらも加えなければいけないこと、父にとっての傑作、大作、労作である『日本文学の歴史』を加えなければならなかったことがあります。

それらを加えたら40巻から50巻くらいにはなったのではないでしょうか。

堤さんは、松本清張の編集者や情報誌『フォーサイト』の編集長などもつとめられた極めて有能な編集者でしたから、父にとっても大きな幸せで、編集作業にあたって資料のはいった重そうな鞄を持って来られて、いろいろと質問されることををいつも楽しみにしていました。

この最終巻は、オビにもあるとおりドナルド・キーンの全貌を見渡すことのできる、最高の一冊です。

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