お盆につきご来臨 [ドナルド・キーン]
お盆につきご来臨
コメントを拝見して、はたと思いつきました。
今日はお盆ですので、ドナルド・キーン先生にご来臨をお願いしましたところ、喜んでお出まし下さいました。
写真は、2014年8月13日、14日、軽井沢です。
92歳でしたが、夜雨戸を閉めてからも、10時を回ってもすごい集中力で研究や執筆に励んでいたことが分かります。私も頑張りたいです。
『ドナルド・キーン著作集』のパンフレット(2011年)2 [ドナルド・キーン]
『ドナルド・キーン著作集』のパンフレット(2011年)2
パンフレットのご紹介、二回目ですが、これで最後です。
英文が元のものは、全て堤さんによって細かく日本語と読み比べられました。いくら優れた翻訳者といえども人間ですから小さな間違いがあるものだと思いました。そして堤さんが父に相談した上で、時には翻訳者に相談の上、訂正が行われました。その上で新潮社の校閲がはいるので、完璧な著作集と言っても過言ではないと思います。パンフレットにもあるとおり、ルビも非常に多く完全で読みやすいです。また父はいつもうるさいくらいに、「日本の本は歴史的に索引がありまえませんが、僕の本には必ず付けて下さい。それは読者のためです」と言っていましたが、索引も充実しています。
ですから私は、試験問題を扱う会社から使用許諾の依頼が来た時は、「極力、『ドナルド・キーン著作集』を底本としてください」とお願いするようにしています。
そして最後に申し上げたいのは、冒頭にある父の「書きたかったのは、日本文学の喜びを教えるガイドブック」が非常に父らしい、素晴らしい文章だということです。