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「生涯を日本に捧げた」(田中優子:週刊金曜日 2019年12月20日) [掲載記事・取材など]

「生涯を日本に捧げた」(田中優子:週刊金曜日 2019年12月20日)

これまで父の没後、約1年5か月間くらいにわたって雑誌や新聞に掲載されたドナルド・キーンに対する追悼文をご紹介させて頂きました。相当な量になると思います。これだけ多くのお心のこもった追悼文を、それも各方面から寄せられた人は最近では非常に珍しい、とよく言われました。父としても大変幸せなことだと思います。

たぶん私が知っている範囲では、これが最後の追悼文になろうかと思います。見落としたり、知らないでいるものもあるかもしれませんが、見つけ次第またご紹介させて頂きます。

最後は、法政大学総長の田中優子先生です。仰るように、父自身は直接存じ上げておられなかったかもしれませんが、父の本棚には田中優子先生の本もありますし、お書き下さった通り私は鳥越先生や猿八座の西橋さんを通じて存じ上げていました。『弘知法印御伝記』の上演もご覧頂きました。

先生がご想像の通り、父は書斎で執筆をしながら、隣の部屋で私が浄瑠璃や三味線の稽古をしているのを喜んで、楽しみにしていたと思われます。

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