引き出しの中の記念バッジ [ドナルド・キーン]
引き出しの中の記念バッジ
これは勿論愛用品ではありませんが、父の書斎の引き出しからこんなバッジが出てきました。
オーストラリアのキャンベラ国立大学で第28回国際東洋学会で’Mishima Yukio’を講演した時の記念バッジのようです。大切にしていたと思われます。
ちょっと文字が見えないでしょうか、すみません。
ドナルド・キーンの愛用品4(電気鉛筆削り) [ドナルド・キーン]
ドナルド・キーンの愛用品4(電気鉛筆削り)
鉛筆党だった父は電気鉛筆削りを4つ残しました。
今日ご紹介するものは、メインの書斎で使っていたもので三菱ですね。
いつ頃のものか興味があります。
削りくずは、父が削ったものもありますからおいそれとは捨てられませんね。
「ムダ削りストップ auto stop」なんて書いてあるのがなんとなくおかしくて、かわいいですね。
軽井沢などにも他の電気鉛筆削りがあります。
晩年はシャーペンもよく使っていました。
芳賀徹著『文明の庫』(中央公論新社) [その他]
芳賀徹著『文明の庫』(中央公論新社)
父の親友と言ってもよかったと思います。昨年の今頃、つまり父が亡くなってほぼ1年後にお亡くなりになられた芳賀徹先生の著書『文明の庫』(中央公論新社)が出版されました。父について書いてくださった個所もありましたので、ご紹介させていただきました。
また若いころの父をよく知る方でもありました。
父の著書『日本人の西洋発見』を翻訳して下さいました。
父のお別れの会にはお元気で来てくださり、素晴らしい追悼文をお寄せくださったり、その年の7月にはお目にかかりもしたのですが、お亡くなりになられたときは驚きました。
父とは研究の方向が共通していた部分も多く、父は芳賀先生の著書からの引用をよくしています。芳賀先生のお父上は、歴史学者の芳賀幸四郎先生ですが、この方の引用も父の著書にはかなりあります。
5年前の今日(2016年2月7日) [ドナルド・キーン]
5年前の今日(2016年2月7日)
今月の24日の命日は父の没後二年目で、三周忌を迎えます。
コロナ禍のもとで、法要は中止しました。
またドナルド・キーン記念財団として三周忌のイベントも企画していたのですがこれも中止いたしました。
今日は5年前の今日、つまり2016年2月7日の父の様子をご紹介させていただきます。
マンションの自治会で、「ドナルド・キーン先生を囲む会」が催され、父は長年日頃お世話になっているマンションの住民の皆様との親睦を深めました。たくさんの方が参加くださって、父はとてもうれしそうでした。
いろんな質問が飛び出して、今思えば録音しておくべきだったと悔やんでいます。
ドナルド・キーンの愛用品3(鉛筆など) [ドナルド・キーン]
ドナルド・キーンの愛用品3(鉛筆など)
何度もお話ししていますが父は鉛筆党でした。
写真の鉛筆は父の筆立てに入っていたものです。
ご覧の通り相当短くなるまで電気鉛筆削りで削って使いました。
長い二本の鉛筆は、コロンビア大学の売店で私が買ってきて父が使っていたものです。
最後の写真のような水性ペンも晩年はよく使っていましたが、書きやすかったようです。
「没後50年 今夜はトコトン“三島由紀夫”」の平野さん(1月30日) [掲載記事・取材など]
「没後50年 今夜はトコトン“三島由紀夫”」で平野さん(1月30日)
1月30日の「没後50年 今夜はトコトン“三島由紀夫”」BSプレミアムを、録画して見始めたところですが、なかなか面白いです。知っている方がかなり出ておらるので、興味深く見ています。ヘンリー・スコット・ストークスは父と親しかったのですが、ハリー杉山さんがその息子さんで、よくテレビに出ているので注目していました。文学にも詳しく、話もなかなかうまいと思いました。
平野さんは父の話をしてくださいました。「日本人は英語を話すとだんだん声が小さくなるのに、三島さんは声が大きくなりました」とキーンさんは書いていました、といった話だったと思います。私もその話は父から何度か聞きました。
ドナルド・キーンの愛用品2(筆立て) [ドナルド・キーン]
ドナルド・キーンの愛用品2(筆立て)
こちらは小さいほうの書斎にあるふたつの筆立てです。素材は、ひとつは木製、もうひとつは皮製品です。
いろいろなものが入っています。
鉛筆は勿論、サインペン、ハサミ、ペーパーナイフ、筆ペン、ポールペン。靴ベラまでも。虫眼鏡は、昨日展示のために、北区の中央図書館に貸し出しました。櫛もはいっています。父はよく櫛をつかいましたので、あちこちに置いてありました。
奥に見えるオレンジ色(実際は茶色に近い)カーテンは、西片町のマンションから引っ越した時に中央公論の嶋中社長の奥様(雅子さん)からプレゼントされたものです。正確に言うと47年前にいただいたものです。
ドナルド・キーンの愛用品1(筆立て) [ドナルド・キーン]
ドナルド・キーンの愛用品1(筆立て)
ちょっとどこまで続くか分かりませんが、父の愛用品をご紹介させていただきましょう。
筆立て、というと古いでしょうか、ペン立てとでも言うのでしょうか?
書斎の机にいくつかのペン立てがありましたが、これもその一つです。
中の鉛筆、はさみ、虫眼鏡など父が使っていた時そのままの状態です。
鉛筆党の父らしく鉛筆が多いです。
スイスの空港で買った牛の人形がついている鉛筆もあります。使うことはなかったですけど、かわいい飾りでした。
サラメシを画面撮り6 [ドナルド・キーン]
サラメシを画面撮り6
サラメシについては、たぶんこれが最後になると思います。
最初の三枚の写真は、私がイタリアレストランのオステリア・セルヴァジーナで撮影したものを、NHKに提供しました。三枚目は、父にとって最後の誕生会、96歳の誕生会を祝ったときのものです。父はこの時、「これが最後の誕生日です」と私に明言していました。しかしこんな素晴らしい笑顔だったのです。
最後の二枚は、番組のラストシーンです。